カレーライス皆さんカレーはお好きでしょうか?
カレー粉・カレールウの年間使用量から計算すると「日本人は一年に約73回カレーを食べている」そうです。※参考参照
日本人のカレーが好きな人の割合はかなり高いと言えます。

最近はダイエットの食事制限などでカレーを控えたり、洗い物が面倒といった理由で消費量は減少傾向にあるようですが、カレーは「薬膳」といえるほど様々な健康効果を持っています。
そのチカラを知らずに遠ざけるのはもったいない!今回はカレーに秘められたすごい力をご紹介します。

カレーのスパイスは「おくすり」!?

カレーはさまざまなスパイスから作られていますが、それらは古来から薬や漢方として使われている植物やハーブなのです!
代表的なものとして、カレーの「ターメリック」は漢方では「ウコン」として知られています。
インドなどでは、カレーは「スパイスを混ぜ合わせた汁」といった意味合いで、その日の体調によってスパイスの配合を変えて食す「家庭の医学」が浸透しています。

・ターメリック
カレーの黄色い色を出しているスパイス。生薬として使う時は「ウコン」と呼ばれる。
二日酔いの薬などに使われるように、肝機能を向上させコレステロール値を下げる効果が期待されている。

・クミン
カレー特有の香りをつけている。
消化器官に効果があり、食欲をそそる香りとあわせて消化促進の作用もあると言われている。

・コリアンダー
タイ料理に多く使われる香草のパクチーを乾燥させたスパイス。
高い抗酸化作用があり、老化や活性酸素の生成を抑える。

・カルダモン
アロマテラピーでも精油が使用されているエキゾチックな香りのスパイス。
香りが心を落ち着かせ、摂取すると集中力が増すと言われている。
口臭予防にも良い。

・シナモン
生薬として使う時は「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれる。他にも「ニッキ」と呼ばれる場合もある。
香り高く、日本には奈良時代に伝来。発汗、解熱の作用があり、食欲不振・消化不良にも良いとされている。

・クローブ
甘い香りを持つスパイスでアロマやポプリから漢方まで幅広く使われる。
抗酸化作用や鎮痛、抗菌効果を持ち、心を落ち着ける効果など幅広く重宝されている。
歯が痛い時にクローブを噛むと痛み止めの応急処置ができるそう。

カレースパイスにPM2.5の炎症反応を抑える効果あり!

2019年2月1日に開催された日本衛生学会学術総会にて、ハウス食品株式会社と京都大学高野裕久教授との共同研究により、
「カレー粉およびカレー粉に含まれる複数のスパイスに、PM2.5による炎症反応を抑える効果を確認した」という発表が行われました。

健康増進によいスパイスを多く含むカレーは、健康にいい食品だと考えられていましたが、これまでは具体的にカレーの健康効果を証明する研究はあまりされていませんでした。
これに対しカレールウなどの食品を多く販売するハウス食品は、「カレーはスパイス由来の高い抗酸化・抗炎症作用が期待できるメニュー」だと考え、研究を重ねてきました。
その研究の中でPM2.5によって引き起こされる炎症反応が、カレー粉に含まれる4種のスパイス(クローブ、ウコン、コリアンダー、桂皮)によって抑制される事が明らかになったのです。

タバコやPM2.5による呼吸機能障害には、オイゲノールやクルクミンといった成分が障害を抑制する効果があることは解っていました。
これらの成分はカレー粉に含まれるクローブ、ウコンの主成分でもあります。
さらにカレー粉にはそれ以外にも健康によいとされる様々な成分が含まれているため、「食品のカレー粉は炎症反応を抑制する効果があるか」を調べる実験が行われたのです。

実験の結果、オイゲノールやクルクミンを主成分とするクローブ、ウコンと同じく、食品のカレー粉でも同様に炎症反応を抑え、細胞外活性酸素種の低下が確認されました。
また、効果が期待されていたクローブ、ウコン以外のスパイス(コリアンダー、桂皮)でも炎症反応を抑える効果が発見されたのです。

カレーをよく食べる高齢者は呼吸機能が良好に保たれている傾向があるそうなのですが、「料理のカレー」が直接炎症を抑制する効果を発揮するかどうかは、具体的にはまだ解明されていませんでした。
しかし今回の実験結果により、「料理での有効成分の摂取は炎症抑制に有効である」という可能性が強く示唆された研究となりました。

ハウス食品は今後もカレーの健康への良い影響を引き続き研究していく方針だそうです。

カレーを食べない方がいいときって?

「カレーは生薬のスパイスが入ってて抗酸化・抗炎症の効果が高いんだ!」と知ると「最近体調が悪いからカレーを食べて元気になろう!」と活用したくなりますよね。
生薬のスパイスや野菜も食べられるカレーはもちろん活力を付けやすいメニューと言えますが、体が疲れている時は胃腸がデリケートになっている可能性がありますので注意をしましょう。

スパイスの中には食欲不振・消化不良に良いものも沢山含まれていますが、「スパイス」の名前の通り辛さなど刺激があります。
人の胃は通常、胃酸など強力な消化液で満たされても胃が解けないように守る粘液で覆われていますが、ストレスや疲れなど様々な要因で胃酸と粘液のバランスが崩れてしまう事があります。
実は辛い食べ物には胃酸の分泌を促す作用があるので、ストレスや疲労が蓄積した状態で刺激の強いものを食べると、粘液のバリアが薄いところに胃酸が多く流れ込み、胃へ刺激を与えてしまう事があります。

また、市販の固形カレールウには味に深みを出すため、ラードやヘッドなど動物性油脂が含まれている場合が多くあります。
こってりした味は美味しいのですが、疲れが溜まっている状態だと脂がスムーズに分解できずにお腹に食品が長く留まって渋滞状態になってしまう事もあります。

これらは一般的に「胃が荒れる」「胃もたれ」「胃酸過多」と呼ばれる状態のことです。
もし「疲れてるからこそ、カレーの香りで食欲を引き出してご飯が食べたい!」とお考えの時は、調理の際に胃に合うよう工夫をする事で刺激を抑えると食べやすくなります。
インドのご家庭のカレーのように、体調に合わせて食材やスパイスを選ぶ事ができれば、よりカレーを活用できるでしょう。食べすぎには注意をしてくださいね。

・具は焦げ付き防止加工がついたフライパンで油を使わず炒め、肉は脂身を避ける
・辛さは出来るだけ抑え、ハチミツ、ミルクなど刺激を抑える食材を使う
・市販の固形ルウは使わず自分で調合、またはカロリーオフカレールウを使う
・和風だしカレーに胃に優しい「とろろ」をトッピングし和風カレーに仕上げる
※カロリーオフカレールウは油脂を抑えたルウの事。

 

スパイスまとめ

「カレーはカロリーが高そう、辛いから好きじゃない」と避けている方もいらっしゃるかもしれませんが、
身近で健康増進によいスパイスをこんなに簡単に食事に取り入れる事が出来るメニューは中々ありません。
これからますます健康効果の研究が期待されるカレー、ぜひご家族でお召し上がりください。

※参考:
S&Bカレー.COM http://www.sbcurry.com/
PR TIMES「カレー粉およびカレー粉に含まれる複数のスパイスに、PM2.5による炎症反応を抑える効果を確認」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000036263.html