皆さまは「歌うこと」はお好きですか?
カラオケがストレス発散になったり、上手く歌うことが出来るととても気持ちが良いですよね。
実は大きく声を出して「歌うこと」にはストレス発散だけでなく、老若男女関係なく身体を健康にしてくれる効果があるのです。近年は介護や医療の現場でも注目されている「歌うこと」に秘められた効果をご紹介します。

 

歌えば若返り、健康になる!?

大きく声を出す事は筋肉を動かし、脳を刺激します。
これらの筋肉の運動や刺激が、美容や健康に良い効果をもたらすのです。

若返りの効果

・顔のたるみの防止、美肌効果

歌うと自然に顔のエクササイズになり顔の表情筋が鍛えられるため、むくみやたるみの予防になります。また血流が促進されるため、酸素と栄養が肌に行き渡って皮膚の新陳代謝が活発になり肌を若く健康に保つことができるのです。

・脳も若返る

酸素を多く取り込み血行が良くなることで、脳に多くの酸素が運ばれます。
歌詞を読み、声を出しながら音程を合わせてリズムをとるという行為は、思う以上に脳を複雑に使い刺激になる上、歌を覚えようとすることで記憶力も高まります。
また、歌うと唾液の分泌が促されるのですが、唾液には神経成長因子(NGF)と呼ばれる物質が含まれています。“食事をよく噛める人”が元気で健康な理由となる物質ですが、これは、神経細胞や脳の損傷を修復したり、脳神経の機能を回復してくれたりする働きを持っていることが近年の研究によりわかってきました。

健康への効果

・走らなくてもカロリー消費ができる

歌うことは、実は有酸素運動と同じ効果があります。
息を吸ったり吐いたりすることで横隔膜が上下すると内臓への血流がよくなり、内臓脂肪の燃焼に役立ちます。曲の長さや声量にもよりますが1曲歌うと約10~20キロカロリーを消費することができ、これは100mを走るのと同じぐらいの運動量になります。

・喉や口が鍛えられ、誤嚥や声枯れを予防する

高齢の方が気になる誤嚥声枯れ。歳を重ねると喉周辺の筋肉が衰え、声帯がきちんと閉じなくなることで起こります。歌うことで首から上の筋肉が鍛えられるので、飲み込む力が弱ってしまうことを予防できます。

・免疫力が上がり疲れにくくなる

ドイツで行われた研究では、歌う前と後で、免疫グロブリンAと呼ばれる免疫のたんぱく質の量が増加していることが明らかになりました。この免疫たんぱく質は、体内の粘膜部分で活躍し細菌やウイルスの進入を防いでくれるもので、量が減ると疲労感を感じやすくなるそうです。

・血圧が下がる

大きな声を出すと血圧は上がりそうですが、歌うことで深く息を吸って長く吐き出す呼吸になると、血中の酸素濃度が上がって拍動が緩やかになり副交感神経が優位になります。すると血管が拡張するため血圧が下がるのです。

うつ病予防や依存症の改善も!

歌うことが苦手、好きでないという人でも精神的に良い影響がもたらされることが科学的に判明しています。
通常の呼吸のペースは1分間に15~20回程ですが、歌っている時は自然と1分間に10回程度になります。深い呼吸になることで、幸福ホルモンと呼ばれるエンドルフィンや快楽ホルモンのドーパミンなどが分泌され、ストレスホルモンのコルチゾールが減ることがわかっています。
これらの神経伝達物質が、うつ病の予防や依存症の改善にも効果が期待できるのです。
また人は、物事の思考を前向きにすることでストレス耐性を高めることができます。前向き思考になるために日常的にできる手軽なトレーニングとして、歌うことは非常に有効なのです。無意識に抑制されている感情を声に出して解放する、ポジティブな歌に気持ちを重ねるといった自己表現が手軽にできるので、精神が安定しストレスの発散に役立ちます

120%の効果を得るための”歌い方”とは

心も体も元気にしてくれる歌の効果をより強めるため、
カロリーをしっかり消費して声を出しやすい歌い方をご紹介いたします!

step.1 身体をほぐす

リラックスしてたっぷり息を吸えるようにするため、軽く上半身のストレッチをして肩甲骨や胸まわり、首まわりをほぐします。
また、左右の肋骨を手のひらで上下に擦って胴回りの緊張をほぐすと身体に声が響きやすくなります。
リップロール(唇を軽く閉じて息を吐きプルプル震わせること)やタングトリル(巻き舌にして息を吐きトゥルルと震わせること)などを行うとより声を楽に出しやすくなりますよ。

step.2 姿勢を整える

背中とお腹の筋肉をバランス良く使えるよう、座って歌う時は背筋を良くしてやや前傾姿勢になり腹筋を伸ばすようにしましょう。
立って歌うとより消費カロリーが増えます。片足に体重が偏っているということがないように注意。

step.3 息をたっぷり吸う

肩を上げるように息を吸うとあまり空気が入らず、しかも続けていると疲れてしまいます。
肺の下にある横隔膜を下げて、腰回りや背中側にも空気を入れるようなイメージで息を吸いましょう。

step.4 表情筋を動かして歌う

美容効果を狙うならここが最も重要です。しわにならない程度で構いませんので目元や口元、頬などの筋肉をしっかり動かしましょう。感情をこめて歌うと筋肉が動きやすく、また心理的にもスッキリできます。

point.1 ゆっくりしたテンポの曲をしっかりと歌う方が消費カロリーは高くなります。スローテンポの曲の方が有酸素運動に近くなります。また喉周りを支える筋肉を鍛えるのに適しています。
point.2 喉を痛めないよう歌う時間は徐々に長くしましょう。いきなり長時間の運動をすると身体の負担になるのと同様です。日頃歌わない方はまず1日1曲を丁寧に歌い上げることから始めてみましょう。

まとめ

お金をかけずに挑戦できて美容と健康に良いなら、十分に試してみる価値があると思います。
小顔やダイエット効果を狙うなら表情筋と横隔膜を特に意識し、姿勢良く歌うと良いでしょう。喉を鍛えるなら無理はせず、徐々に声量が出せるように日々継続することを目標にしましょう。歌うときに、深く長く息を吐くことでストレス発散やリラックス効果を高める事が出来ます。
歌は何より楽しむことが大切です。声の質や上手い下手にこだわりすぎず、楽しんで心も体も元気になりましょう!